スマートフォンやPCで音楽を聴くことができる音楽配信サービスですが、あらゆる種類があり、どれが自分に合うのか迷いがちです。今回は代表的なサービスを6つピックアップし、それぞれの特徴を紹介します。
自分に合う音楽ストリーミングサービスを見つけるには? 比較する時にチェックしたいポイント
音楽ストリーミングサービスとは、インターネット上に置かれた楽曲データにアクセスして音楽を再生する「ストリーミング再生」を利用できる音楽配信サービス。毎月決められた料金を支払うことで好きな楽曲を聴くことができるサブスクリプション式で提供されていることが多いです。
- 1~3か月ほどの無料のお試し期間を設けているサービスも多いので、以下のポイントを踏まえて候補を絞り、実際に使ってみて良さを確かめると良いでしょう。
音楽配信サイト一覧を見る時にチェックしたい項目
音楽ストリーミングサービスを比較する時には「楽曲数」「そのサービスが力を入れているジャンル」「料金」「音質」「機能/使い勝手」などをチェックしましょう。
まずは、楽曲数とジャンル。サービスによって、邦楽が多い、洋楽やインディーズアーティストの楽曲が豊富、アニメソングに力を入れているなど、特徴は様々です。楽曲数が多いサービスを選ぶのもアリですが、気になるサービスがどのジャンルに力を入れているかもチェックすると良いでしょう。また、オフライン再生(ダウンロード再生)が可能、歌詞を掲載している、プレイリストが充実しているなど、サービスごとの機能や使いやすさも大切な比較ポイントです。
続いて、代表的な音楽配信サービスの特徴を紹介します。
【おすすめの音楽配信サービス1】Apple Music
Apple社が提供するApple Music。iPhoneをはじめiOSデバイスを使っている方には相性の良いサービスですが、Androidでも利用できます。Androidユーザーでも、かつてiPodを愛用していてパソコンでiTunesを利用しているという方は、ライブラリを同期できるApple Musicは使いやすいはずです。
Apple Musicの曲数は約6000万曲で、洋楽・邦楽ともにバランスのよいラインアップ。また、歌詞の表示やダウンロード再生にも対応しています。
【参考】Apple Music
Apple Musicの特徴:プレイリストやリコメンド機能の充実
Apple厳選のプレイリストや、ユーザーの趣向に合わせておすすめ曲を表示する「For You」など、新しい音楽と出会える機能も充実しています。
個人で使う? 家族で使う? Apple Musicの料金プラン
料金プランは、月額480円の学生プラン、月額980円の個人プラン、家族6名までアクセスできるファミリープラン(月額1480円)があり、3か月間の無料トライアルもあります。
【おすすめの音楽配信サービス2】LINE MUSIC
LINE MUSICの曲数は約6600万曲で、歌詞表示にも対応。LINEアプリと連携した独自のサービスが魅力です。
「フリー」プランも歌詞表示やBGM設定が可能ですが、有料の「プレミアム」プランはオフライン再生や高画質ミュージックビデオ再生が可能。一般ユーザーは月額980円、学生は月額480円で利用でき、月額1480円で6人まで利用できるファミリーコースもあります。また、Android端末の方は月額500円(学生300円)で月20時間まで再生できる「ベーシック」プランも利用できます。
【参考】LINE MUSIC
LINE MUSICの特徴:プロフィールのBGM設定やカラオケ機能
プレイリストや楽曲をLINEの「友だち」にシェアしたり、プロフィールにBGMを設定できるなど、LINEアプリと連携した独自のサービスが特長です。
また、LINEは2020年8月に大幅なリニューアルを実施。ユーザーの視聴傾向からプレイリストを提案する「今日のミックス」や、アプリに聴かせるだけで気になる楽曲を調べられる「楽曲サーチ」など、AI技術を活用した新機能が追加されました。
さらに、いつでもカラオケさながらの体験が楽しめる「カラオケ機能」も導入されます。この機能は、ソニーの音源分離技術を利用することで楽曲のボーカルをオフにし、自分の歌声を音源にミックスして再生させることができるというもの。無料プランでも利用できます。
※Android版は2020年秋ごろ開始予定。
LINE MUSICはPCでも使える?
LINEというとスマートフォンで利用するイメージが強いかもしれませんが、LINE MUSICはパソコンで楽曲再生できるブラウザ版もあります。
【おすすめの音楽配信サービス3】Amazon Music
Amazon Musicは、無料プランと、「Prime Music」「Amazon Music Unlimited」「Amazon Music HD」の計4種類から選択できます。
Amazon Musicの無料プランは数百のステーションや注目のプレイリストが無料で楽しめますが、広告表示があり、機能等にも制限があります。そのほかの3つのプランは広告表示がなく、フル尺再生やオフライン再生が可能。曲数や音質に違いがあります。
【参考】Amazon Music
Amazon Musicの種類:プライム会員はお得に使える「Prime Music」
「Prime Music」はプライム会員に登録している方は追加料金なしで利用できるサービスです。曲数は200万曲ですが、広告なしで使えるので、プライム会員の方は使わない手はありません。
Amazon Musicの種類:6500万曲以上が聴き放題の「Amazon Music Unlimited」
「Amazon Music Unlimited」は月額980円(プライム会員は780円)で6500万曲以上の楽曲を利用できます。また、Amazon Music Unlimitedの中にもいくつかのプランがあり、学生向けのSTUDENTプランは月額480円、最大6名まで利用できるFAMILYプランは月額1480円です。
Amazon Musicの種類:高音質再生が可能な「Amazon Music HD」
「Amazon Music HD」もAmazon Music Unlimitedと同じく、6500万曲以上の楽曲が聴き放題です。2倍以上のビットレートの高音質ストリーミング配信が利用できる点が特徴で、音質にこだわりたい方におすすめ。料金は月額1980円(プライム会員は1480円)です。
【おすすめの音楽配信サービス4】Rakuten Music(楽天ミュージック)
邦楽を中心に豊富なラインアップを揃えるRakuten Music。後述するように音楽を聴くと楽天ポイントがもらえるといったキャンペーンもあり、特に楽天会員の方はお得に利用できる配信サービスです。
アプリをダウンロードすれば未入会でも30秒の試聴音源のみ利用可能です。有料プランは「楽天ペイ」を選択することでお得に利用可能です。スタンダードプランはApple ID決済の場合月額1080円のところ、楽天ペイなら月額980円で利用可能。また、楽天ペイ決済のみ、月額500円で月20時間まで聴くことができるライトプランを選ぶこともできます。
【参考】Rakuten Music
Rakuten Music(楽天ミュージック)の特徴:歌詞の表示やオフライン再生に対応
Rakuten Musicは楽天ペイの利用で料金がお得になるだけでなく、歌詞表示や種類豊富なプレイリスト、そしてオフライン再生(※スタンダードプランのみ)にも対応するなど、音楽を聴くために必要な機能を十分に備えています。
Rakuten Music(楽天ミュージック)の特徴:ミッションを達成すると楽天ポイントがもらえる
Rakuten Music最大の特徴は、楽天ならではのキャンペーンやサービス。例えば「曲を再生する」「プレイリストを作成する」などのミッションを達成すると楽天ポイントがもらえ、獲得したポイントは支払いに充てることもできます。
【おすすめの音楽配信サービス5】AWA
AWAは約7000万曲と曲数が多く、洋楽・邦楽ともにバランス良くラインナップしています。ユーザーが作ったプレイリストを閲覧可能で、自分が作ったプレイリストを公開することもできます。
「FREE」プランは90秒のハイライト再生が利用でき、月20時間まで広告なしで音楽を楽しめます。また、歌詞表示やプレイリストの作成・公開も可能。有料の「STANDARD(月額980円/学生480円)」プランはフル尺再生やオフライン再生も可能です。
また、楽曲に合わせて歌詞をリアルタイムに美しくアニメーションさせる機能「LYRIC DIVE」や、気になる音楽に向けてスマートフォンをかざすだけで楽曲を特定する「音楽認識」など、オリジナルの機能が豊富な点も魅力です。
【参考】AWA
【おすすめの音楽配信サービス6】Spotify
世界最大級の音楽配信サービスSpotify。無料プラン/有料プランともに5000万曲以上が聴き放題で、邦楽だけでなく洋楽やインディーズアーティストなど“通”な楽曲も充実しています。そのほか、リコメンド機能の的確さや充実したプレイリストなども人気の理由です。
無料プランはシャッフル再生のみで、広告が表示されます。有料のプレミアムプランは「Standard(月額980円)」、2つのアカウントで利用できる「Duo(月額1280円)」、同じ住所に住む家族を対象にした最大6つのアカウントで使える「Family(月額1480円)」、認定されている大学の学生に向けた特別料金の「Student(月額480円)」があります。
【参考】Spotify